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久里洋二展 アニメラマ

駆け込みで『久里洋二展 アニメラマ』を見ることができました。

この展示の超目玉!
「久里洋二でいこう!」90分のドキュメンタリー映画

広島国際アニメーションフェスティバルで上映されたものです。
これ必見!タイトルバックのギターを弾く男の人がカワイイ!
(多分、11PMの時代の作品かな?)
きゃー、ワクワク016.gif

そして、60年代草月会館アートセンターで起きたムーブメントが
伝わってきます。
会場を写した写真のお客さん達に、今ではドヒャー!な大御所さんが
ぞろぞろ。名前を覚えてるだけで谷川俊太郎、植草甚一、武満徹、etc...
アニメーションだけじゃなく、演劇、ダンス、パフォーマンス、音楽
雑多な文化が集まっていて「あそこに行けば面白いものやってる」(by 古川タク)
と、いう場所だったそうです。
久里洋二氏は真鍋博、柳原良平と3人でアニメ実験工房というのを
やりました。
それが話題になって、その後、和田誠や横尾忠則、それから宇野亜喜良、
希代のイラストレーターたちがアニメーションを作り出しました。

今、見てもシンプルな線や絵、写真からどんどんと
想像の世界が広がって本当に楽しいです。
TVCMもこんな映像を使ったら絶対人気でちゃうのにね。

80歳の久里洋二氏が50年使っている線画機(?アニメーションの撮影機かな)
今も現役ですごーく格好よかったです。
そしてエンドロールには、ご本人のサービスカット&新作アニメーション。
TVアニメやジブリ系とはまた違う
アートアニメーションの世界、可愛くて楽しいですよ。
しかも無料です!ただ、今日が最終日でした、すみません。
いやぁ〜、明日(21日)までだと勘違いしてたけど
今日行っといて良かったです。
途中、道に迷い交番で携帯検索してギリギリセーフでした042.gif

今回は、イラストレーションや立体など十数点が展示されてました。
サラッと描いた(でも美しい)線の作品は、
パッとみて綺麗ねぇで終わる類いのものではなくて、
じぃっと見つめて考えてアハハとなるもの。
だから一作見るのに時間がかかります。ちょっと頭も使うかもしれません。
省エネの時代だけど、脳みそと心はフル稼働したっていいですよね。

最後に巨匠のひとこと!
『傑作なんて、人生で1本作れば十分、それでいいの!』

それからもうひとこと!!
『俺の場合は、そうだなぁ、結局、女だな!!』

会場にずっといらしたご本人、パイプ加えながら
お客様にブランディーをすすめてらっしゃいました。
ちなみに、おっぱいよりおしりが良いそうです。
エロスならぬエロ、万歳!

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by majapyon | 2008-09-20 22:09

白い馬と赤い風船

だいぶ前の話になってしまいますが、映画『白い馬』と『赤い風船』を見ましたよ。
50年前に作られた映画とは、とても思えない。
ほとんど会話がでてこないのに詩を感じさせられる素敵な映画でした。
シンプルで小難しくなくて可愛くて。

なんといっても出てくる男の子たちの美しさ

白い馬の少年の妖艶さ!
赤い風船の男の子の愛らしさ。

今頃、どんな素敵な男性になっているのでしょうねぇ〜っと
まぁ、たいてい見なけりゃ良かった今の君なんですけどね(特に欧米人は衰退が激しい…)。

帰り、有楽町マリオンを通ったら
なぜか!青い風船がついてきちゃいました。

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地面から30cm位の所をふわふわと
「あら?」と、思って柱の陰に隠れるとくるっとまわってきちゃうし、
「こら、しっしっ」とにらむと、ちょっと離れたところで哀しそうに揺れてるし
いつも使う地下鉄への細い階段の入り口では、
私の前にまわってゆらゆら通せんぼ!
気味悪かったので一旦、広場にでて戻ってきたら
階段の踊り場の天井につっかっかってました。

はたから見たら、風船とじゃれついてる危ないオバサンだったな=私!
(もしくは風船なしのただの挙動不審)
あの風船、なんだったのでしょう。
連れて帰ってきたら私も遠くお空へ飛べたかしら?



……ひとり風船持って電車にのるほどまだハジけられませんけどネ037.gif
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by majapyon | 2008-09-17 19:42

ダンディーAquirax

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特別講座のゲストが宇野亜喜良氏と聞いて
ふらふらと出かけていきました。

作品や顔写真から想像していたのは、ギラギラしてちょっと押し出しの強い感じ。
実際に現れたお姿は、ほんわか、ふんわり、ちょこんと椅子に静かに座っている。
お話を伺うと、中には知性ぎっしり、若干、自虐性や諧謔性を備える客観的な視線。
そして魅惑的なエロス。
驚いたのは、いまだ1カット7千円というお仕事も来るというお話。
フェリシモの小型絵本も1冊20万ぐらい(それでも良い方)。
えぇ〜っ、巨匠と呼ばれる人でもそうなのか。
やはりイラストレーターというのは食えない仕事なのでしょうか。
でも、私のギャラが安いのも決してダメだからじゃないのかしらと
妙に安心もしたりして。

『今も、決して裕福ではないよ』と、おっしゃりながら
『でもね、僕や和田誠や横尾ちゃんっていうのは、
面白いことできるっていうのがお金のかわりみたいにやっちゃってきたからね。
後に続く人たちに悪いことしちゃったけど』
『貧しかったりするのも考え方で逆に楽しめたりするし』
心の中でガッツポーズ!そうじゃなくちゃ。

6〜70年代、眉毛を剃り落とし裸の女性にボディペインティング、
前衛の仕事を切り開いてきた宇野氏、
わかい頃、しっかり尖ってきた人ってなぜか、腰が低く謙虚で優しい。
講座後の飲み会でも端っこにいた私たちのテーブルに
『みんな一緒に座れたらいいのにね、後で来ますからね。』って
わざわざ声をかけてくれました。帰り際に握手していただき、
しばらく胸がドキドキ、帰りの電車でもポ〜っと何年ぶりかでときめいちゃった。
この人だったら、ちょっと、どうかなっちゃっても後悔しないってな気分
(あちらはマッピラご免でしょう)。

私が好きな作家は
マイナーでいく気概がある人が多い。
自分は亜流の道を行く、あえてメジャーの轍を通らない。
孤高を恐れない。
そういう人だから老け込まず魅力を失わないのかもしれません。
宇野氏も優しげな風貌の中に闘う炎が煌めいていました。
そして結局は、自身が大きな流れの長となっているわけですが。

なんとなく、どうやって世に出るか、一流と呼ばれる仲間に入るか
みたいなことばかり口にする仲間が時折
角砂糖で出来た塔に群がるアリのように見えてうんざりすることがある。
そんな自分も中をかえせば同じなのに。むしろ、人一倍そんな欲望が強いのやも。
だから余計に亜流で結果を出した偉大な先輩たちに憧れるのかもしれません。

矮小なる私に今できることは…、お金にならなくても面白い!と思える仕事をすること。いやいや、どんな仕事でも考え方で楽しむこと。面白いものにすること。心をこめること。
三流の中に光る美しさを見つけられる人になりたい。

しかし、エロにスがつくだけでだいぶ違うもんだ。
エロ親父呼ばわりされるみなさま、エロスになればモテモテですヨ。
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by majapyon | 2008-09-14 21:46 | 日々の泡沫