週末、
いつも教わっている刷師の石田了一先生の工房にお邪魔してきました。
メインのおみやげは同僚のOさんが用意してくださった
クラブハリエのバームクーヘン
美味であり、パッケージの素敵だったこと。
カルトナージュっぽい感じの箱の模様は季節で変わるのだとか。
おしゃれですね〜。
シルクスクリーンでこういうの刷って箱に貼れば・・・
・・・と、結局やらないんだよね(ダメじゃん)。
ちょっと、おつまみ程度持参するかと
ヒカエリに25日まで出展中のAKOMEYAさんで買ったクラッカー、
美味しかったですよ!
甘いの、甘くないの、4種類のお味があって
迷い迷って、選んだシナモン味。
袋から出すと、一個が結構大きいのです(鉛筆と比較してみてくださいませ)。
見かけのインパクトによらず、優しい味で、サクサク軽い歯ごたえでした。
おやつをたらふくいただいた後、
巨匠(先生のこと)の過去のお仕事を見せていただきました。
特に今回は刷りの過程において、
何色を何版重ねているかわかるように
先生が残されている資料を見ることが出来、あらたな感激がありました。
こってりとした油絵のように深い色合いの作品も、
いきなり深い色を作って刷るのではなく、
何版(何十版)も淡い色を重ねて深みを出している。
各々の色は、濁りのないとても美しい色でした。
先生、色作るのうまいなぁ〜っと、溜め息です(下手だと濁りがち)。
また、別の作品は、モノクロの鉛筆で描いたようなドローイング。
こちらは、墨一色に見えますが、何版、何十版と重ねて
質感、微妙な濃淡を表現してありました。
作家の人がこういったものを作りたいと、
時にはただ1つか2つの単語によるイメージだけの場合でも
それをどうシルクスクリーンという媒体を使って
具現化するかを提案しながら刷るのが刷師。
それが仕事と言えば、簡単ですが
そこにいたるまでをどう頭の中で構築しているのか、
考えるだけでクラクラ、
やはり巨匠は巨匠なのだと実感したのでした。